千葉県の腎臓内科医のブログ

透析医療の現状を疑問に思い腎臓内科医になる事にしました。

とある研修医の見解 〜研修医と一緒に被曝について考えましょう⑤〜

ブログを移転しました。5秒後に移転先記事に移動します。

 基本的にこの記事に続編になります。まずはこちらから読んで下さい。

 

korokorokoro196.hatenablog.com

 

上記の記事で他のエネルギーと原子力を比較した上で、健康、経済という側面から研修医として考えていきました。この二点から考えると、原子力発電は他のエネルギーより優位性がある印象があります。

 

 

しかし今まで記事では健康と経済という物差しでしか考えていないため、もっと文学的視点、倫理的視点を議論に組み込まないといけないことを自負しています。特に倫理的な視点に関しては私は医療者であるため、一歩人より踏み込む必要があると思います。この記事は今までと違い、事実よりは見解を中心に綴り、更に私のような素人が原子力を語る事が本当に許される事なのかを始めとした葛藤を綴っていきたいと思います。

 

 

 

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仮に、原子力発電に舵を切ったとして、発電所が建つのは比較的貧しい地方の県になると思います。原子力の難しい側面は誰かが危険に晒されながら生活する事によって多くの人に恩恵が回るという構図にあると思います。火力発電は皆の恩恵は皆で、皆の害は皆で被るため、比較的平等です。エネルギー問題で格差を生んでしまうのが原子力の難しい側面です。そのため、お金が無い地域に原子力を作り、危険に晒して暮らす事でそこに報酬を払う事という構図はいずれ原子力依存の構図を生み出します。

 

 

原発が存在する地域の人達は自分は自分の故郷に誇りを持てるのかは、全く予想がつかないし、一つの事故でその土地が何百年、何千年引き継いできた土地の文化や伝統を損なう事に対して軽視できない。

 

 

所詮僕は、都内のクーラーが付いたカフェで、経済の恩恵を受けながらこの文章書いているに過ぎず、事故当時に必死に被害防止に動いた現地の技術者、現地の人達に全く頭が上がりません。言葉の重みが数段違いです。

 

 

都内の評論家も、原発反対論者も、至るところでデモをしている人も所詮部外者なのです。僕はそういう人たちに懐疑的になってしまう部分がありながら、それすら評価できません。

 

 

所詮、現場に出たばかりで少し、原子力について勉強しているただ素人にしか過ぎない訳で、現地で日々を一生懸命暮らしている人や、現地で必死に医療活動をしている人に比べたら何の覚悟も無い、ただの口だけ人間に過ぎない訳です。

 

 

ただ、何も言わないと結局タブー視し、過去の教訓から何も学ばず、同じような悲劇を繰り返してしまいます。

 

 

だから、今まで書いた4つの記事を書くにあたって以下の事を留意しました。

 

▪︎自分の得意分野、専門分野を中心に触れる。

▪︎基本的に自信を持って説明できない部分は書かない。

▪︎原子力は正しいか正しくないかは言及しない。(=自惚れない。)

 

 

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1941年中旬、日本中の世論が第二次世界大戦への参戦を望んでいました。

1941年12月、真珠湾を攻撃でアメリカ軍に対して大打撃を与えたというニュースを日本中に飛び交いました。日本中が歓喜に包まれました。

 

当初戦争に反対の姿勢を示した東条英機首相は軍部、外交などを始めとした様々な方面と擦り合わせをしていました。総力戦研究所がアメリカと戦争した時のシュミレーションでは敗北する可能性が濃厚であるというデーターが出ていたからです。

 

しかし、世論を始めとして様々な要因が東条英機の思惑と違う方面に物事を進めてしまいました。当時、『空気』『感情論』が日本を支配していました。

 

 

結果、真珠湾攻撃歓喜に沸く日本人を見て、政治も戦争の旗を振る事を決意しました。結果、何百万人の人命が亡くなりました。東条英機は戦争始めた人間として私達の歴史の授業でも取り上げられます。

 

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これは事実かどうかはわかりません。とある作家が書いた、一意見かもしれません。それを判断するに値する私の能力、教養は圧倒的に足りません。しかし、民主主義国家である以上、政治を決めるのは国民であり、政治的判断は国民の判断であると思います。

 

 

過去の日本の分岐点、特に選択ミスをする時は特に『論理や現場把握』より『感情論や空気』が先行する傾向にあります。

 

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私はなんとなく、原子力発電に対する現在の議論も似たような空気感、印象を受けてしまいます。

 

 

かくいう私の文章にも多くの感情論が存在します。理論と現場をしっかり捉えつつ、その中にも無機質ではない情報を受けてに与えたいと思い、少し感情論になっている部分もあります。

 

 

 

オンラインでの書き手は人も自分も傷つける可能性を秘めている事を自負すべきと考えております。私は炎上ビジネスが嫌いです。極論を書けば書くほど、敵を作るような記事を書けば書くほど、その人の記事のPVは伸びて知名度は上がるでしょう。けどそんな記事に本当に価値があるのかに対して私は懐疑的です。

 

 

原子力の話は炎上しやすい話題の一つです。原子力の話をして、生計をたてようとする人はすぐに自分の記事を燃やします。結果、原子力に関してWebで調べると訳のわからない情報で溢れかえっています。

 

 

 

だから色んな言葉を選んで書いてみました。結果読み返すと未熟であり、情報量も乏しく、教養も足りない自分に唖然としながらも、それでもこの記事はしっかり公開しようと思い公開に至りました。

 

 

まだまだ未熟でこんな大きな壮大な話題に言及するには勉強不足に尽きますが、一つ何らかの一歩になればと思います。

 

 

 

放射線科の研修も終えて、次回は救命を回ります。かなり激務ではありますが、時間を作って救急医療について言及できたらと思います。では。

参考

・Background radiation and cancer incidence in Kerala,India-Karanagappally cohort  study ~Health physician 2009~

放射線科医が語る被ばくと発がんの真実 ベストセラーズ

チェルノブイリ20年の真実 日本原子力学会誌49巻1号

・the chernobyl, UNSCEAR’s Assessments of the radiation effects,’UN scientific committee 2008’

・東日本放射線衛生調査

・反原発不都合な真実 新潮社

放射線医学総合研究所HP

ICRP報告書 HPより

広島大学原爆放射線医学研究所

・UNSCEAR HPより

ICRP HP より

IAEA HPより

チェルノブイリ事故25年 ロシアにおける影響と後遺症克服についての総括および展望1986年ー2011年 ロシア政府 政府報告書

 

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