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IKURO MORI Official Blog

透析医療の現状を疑問に思い腎臓内科医になる事にしました。

『日本において医師の業務プロセスの効率化・自動化が決定的に遅れている』  

 先日まで腎臓内科、膠原病、糖尿病をローテートしておりました。将来、腎臓内科になることもあり結構な気合を入れて臨んだローテートだった訳で、多くの勉強ができた充実感と共に反省が多い1か月でした。

 

 上級医の後を追ってカルテを書くだけの1か月には絶対したくないと思ったので、最初の頃は5時には出勤して先回りをして上級医が来たときにはカルテだけでなく、ある程度の問題点の解決を根拠をもって説明できるようにしてやろうと思って望んだ矢先に様々な困難が押し寄せました。

 

 それは圧倒的な時間不足でした。

 

 冬ということもあり担当患者の数が多く30人程度になることもありました。仮に医師が12時間勤務すると、30人担当患者を持つと回診、処方出し、指示出し、カルテ記載、入院退院サマリ全てを含めた仕事を1人辺り20分で済ませなければなりません。そこにカンファレンスがあり、看護師、薬剤師からの電話が入ったり、当直があったり、急変したりします。いうまでもなく12時間で業務は終わらず、参考書を読んだり文献を読んだりする時間は全然取れませんでした。そこにすごくストレスを感じ始め3週目あたりからドンドン悪循環に陥ってしまいました。上級医になると、外来が入り、外科医だと手術も入り込みます。

 

 悪循環で結構な人に迷惑をかけ結構反省があった1か月だったのですが、敢えて自分のキャパの少なさを棚に上げることができるのであれば、

 

もっともっと業務の効率化・自動化が進んでほしいと強く願いました。

 

看護師、薬剤師などの電話は緊急性が無ければ、LINEのメッセージ機能を使用して行えると大分効率化されます。電話は一旦乗りかけた仕事のペースを一気に遮断します。患者Aのことをしている最中に患者Bのことを電話されるとカルテを切り替えて対応するのに数分はかかってしまいます。正直、PHSiphoneにして医師、看護師、薬剤師すべてに持たせたらどんなに楽にコミュニケーションとれると思うと希望を感じてしまいます。

 

www.keyman.or.jp

 

紹介状などもすごく時間を食います。先月研修に行ったアメリカのオハイオの病院では診療所と中核病院がカルテを連動していたため、診療所の検査結果をみることができます。それに対して、日本では診療所に電話をして、検査データーをFAXで送ってもらい、スキャンした上で、その文をいちいち手書きで打ち直して、入院サマリを書いています。

 

参考:

www.recruit-dc.co.jp

 

電子カルテに関してもまだまだ改善することがいっぱいあります。私たちのような若い世代はまだしも、年配の先生は右手と左手の人差し指だけで一生懸命電子カルテを記載しています。そんなところにAmi Voice Clinicのような音声でカルテ記載するソフトが導入されればどんなに楽なんだろうかを思ってしまいます。Ami Voiceに個人契約できないか現在問い合わせしております。

 

www.youtube.com

 

病院経営において、人件費は55%程度かかるといわれています。人件費削減のためにITの力を駆使すれば現場の医療関係者のみならず病院経営者にも良い影響を与えます。病院現場の需要とITエンジニアの交流会を開いて新しいアイデアが生まれるとよいと思います。

 

semba.keizai.biz

 

昔日本の医療現場を視察にきたアメリカの調査団が、疲弊する医師と看護師をみて、『日本の医療は医療者の犠牲的献身性で成り立っている』という風にコメントをしたという話があるように(実話??)、医療現場の雰囲気や根性論に流されず、頼れるものには頼って、本当に大事なことに時間を使えるようになる事を心から望んでいます。自分にできることは微々たるものですが、私自身がこれをほしいと思い、日本の病院現場のこれからに必要だと思った仕組みを作っている会社に投資することにします。

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